矯正治療について

矯正治療は、歯並びとかみ合わせを変える治療です。
歯並びとかみ合わせを変えて、唇や顎の骨などの周囲組織との調和をはかることで、歯並び・かみ合わせが良くなるだけでなく、口元が美しくなります。
治療症例

矯正治療が終わった後で患者さんに感想を伺うと、

  • 歯並び、口元が美しくなり、コンプレックスが解消し、笑顔に自信が持てるようになった。
  • 人とのコミュニケーションを楽しめるようになった。
  • 歯並びがきれいになって、歯磨きがしやすくなった。
  • 歯並びがきれいになって、歯周病が改善した。
  • 咬みやすくなり、なんでも食べられるようになり偏食が治った。
  • 少食で体が小さな子だったが、なんでも食べるようになり体重が増えた。
  • 咬むときに力をかけなくても噛めるようになり、肩こりや頭痛が改善した。

というお話をお聞きします。
色々とメリットの多い矯正治療ですが、治療自体は簡単ではありません。
また、患者さんの負担も少なくありません。
安全・確実に長期間安定するような歯並びとかみ合わせを得るためには、患者さん自身が超えなければならないハードルがいくつかあります。
いくつか項目に分けて説明いたします。

治療前

治療前

治療後

治療後

1)矯正装置について

矯正治療は、何らかの装置(矯正装置)を介して歯に力を加えて、歯並びやかみ合わせを変えてゆく治療です。
矯正装置には様々な種類がありますが、大きく分けて、取り外しのできる装置と取り外しのできない装置の2つがあります。
それぞれに利点・欠点がありますが、安全、確実で長期間安定する歯並びとかみ合わせを得るためには、
1本ずつの歯を3次元的に正確にコントロールする必要があります。
そのためには、取り外しのできないエッジワイズ装置という装置が最も適しています。
当院では、個々の患者さんに合わせたオーダーメイドの治療に適しているスタンダードエッジワイズ装置を用いています。
スタンダードエッジワイズ装置

見えにくい装置がよい。できれば裏側からの装置にしてほしい。取り外しのできる装置でやりたい。などのご希望をお聞きします。
残念ながら、それらの装置では、個々の患者さんに合わせた精度の高い治療は困難です。
エッジワイズ装置をつけている期間は通常3年以内です。
当院では、矯正治療後の長い人生を快適に過ごして頂くために、
スタンダード エッジワイズ装置という1本ずつの歯の表側に固定するタイプの装置を選択しています

2)治療期間について

矯正治療は、歯に力をかけながら、歯の根の周りの組織(顎の骨や歯肉)の変形を起こさせて、徐々に歯の位置を変えてゆきます。
骨が吸収されたり添加されたりしながら歯が動きますので、年単位の時間が必要になります。
エッジワイズ装置をつけて歯を動かす治療期間は、
・小学校低学年で一部の永久歯を動かす場合には1年以内、
・永久歯列期以降で全ての永久歯を動かす場合には通常3年以内
の時間が必要になります。
また、エッジワイズ装置により歯を動かした後で、整った歯並びが安定するまで2年間程度、取り外しのできる装置によって歯を留めておく(保定する)必要があります。
歯を動かす期間(動的矯正治療期間)と歯を留めておく期間(保定治療期間)をあわせますと
・小学校低学年では1~2年程度、
・永久歯列期では、5~6年程度
の治療期間が必要です。
なお通院間隔は、動的矯正治療期間中は1ヶ月に1回くらい、保定治療期間中は3〜4ヶ月に1回程度の通院となります。

3)矯正治療費について

通常の矯正治療に健康保険は適用されません。
(なお、口蓋裂などの先天疾患がある場合と、顎の骨の発育異常で外科的に顎を切る手術が必要な場合は保険適用となります)
一般的な矯正治療は自費治療となりますので、矯正治療費の設定は各医院によって異なります。
矯正治療費の設定には大きく分けて2つの方法があります。
一つは、基本施術料・装置代などを支払った後に、治療が継続されている限り調節料を支払い続けるシステムです。
大学病院は経験の異なる複数の矯正医が診療に携わることもあり、このシステムを用いています。
もう一つは、トータルフィーシステムです。
当院ではこのシステムを採用しています。
診断時に、治療方針が確定し治療期間が予測できますので、治療が始まる前に動的矯正治療費、保定治療費を含めた全ての費用が確定します。
人の体を扱う医療行為ですので、予測に反した反応や成長発育が生じることもありえます。
そのような時に治療期間が長引いたとしても治療費は変わりません。
矯正治療は、最後の細かい仕上げが重要ですが、患者さんとしてはその状況を理解することが難しい場合もあります。
毎回調節料をお支払い頂くシステムでは、最後の詰めを納得できるまで行うことが難しくなることがあります。
患者さんも私も、双方が納得できる状態まで治療を継続させて頂くためにも、当院では治療前に全額が確定するトータルフィーシステムを採用しています。

(当院での矯正治療費)
初診来院の際には、初診相談料:3千円(内税)がかかります。
お口の中を拝見し、治療方法の予測や治療費の概算予想などをお話させていただいた後で、当院での矯正治療を希望された場合には、
検査・診断が必要となります。
検査・診断料は、5万円(内税)です。

検査・診断の結果、たとえば、
①上下左右4本の小臼歯を抜いて、お口の中全体を治療する場合、
・ 歯を動かす動的矯正治療期間は、2年~3年。その後、きれいになった歯を留めておくための治療期間(保定治療期間)も2年~3年必要になります。
上記のように4~6年間の治療が必要と判断した場合の治療費総額は、
80~120万円(内税)
一般的に、
治療期間が長くなると予測された場合
目立たない装置を希望された場合
ご高齢な方や、歯周病に罹患されている場合等は、治療費が高額となります。

②小学校低学年で、部分的な矯正治療が必要と判断された場合は、
・歯を動かす動的矯正治療期間は、1年以内。その後、きれいに並んだ歯を留めておくための治療期間(保定期間)も1年以内になります。
その際の治療費総額は、10~50万円(内税)

なお、当院での矯正治療は、美容目的だけでなく咬合機能を整えるために行っていますので、大人の方の矯正治療でも全て医療費控除の対象となります。
領収書をお渡し致しますので、確定申告を行ってください。

4)抜歯について

一部の歯だけを治したいと思っても、きちんと検査をしてみると、ひずみが集中しているところが目立っているだけで、
全体的な治療を行わないと安定した治療結果が得られない症例が多くあります。
また、日本人の顎の骨は奥行きがせまいことが多く、一方で歯は厚く大きいことが多いために、
顎の骨の適正な位置に歯が並びきれない方が多くいらっしゃいます。
そのような方の歯並びを治すために、歯の本数を減らす(小臼歯という歯を抜く)必要があると判断する場合が多いのが現状です。
当院で治療を受ける方の約8割の方は小臼歯の抜歯が必要と判断されています。
歯を抜かないで治療を行いたい、というご希望をお聞きします。
私も歯医者ですから健全な歯を残すことを第一に考えています。
しかし、歯を抜かないという治療方針が先にあるわけではありません。
レントゲンや模型、写真などの資料を分析して、長期間安定する、美しい口元と歯並び、適切なかみ合わせを得るために、個々の患者さんのもっている素質を判断した結果として、抜歯を選択する症例が多くなっているのが実情です。
たとえ4本の小臼歯を抜いたとしても、残された24本の永久歯が適切な位置に配列されて全ての歯が機能し、
唇などの軟組織とも調和が取れている方が優れていると判断した結果です。

5)痛みについて

矯正装置を装着すると、違和感、痛みが生じます。装着直後に、唇にゴツゴツとした違和感を感じます。
痛みは、装着直後にはあまり感じないことが多く、食事の時に歯が合わさった時、特に、硬いものを咬む時に痛みを感じます。
痛みのピークは48時間とのデータがありますが、徐々に痛みは和らいでゆき、1週間もするとほぼなんでも食べられるようになります。
なお、痛みの感じ方には個人差があります。

6)歯磨きについて

エッジワイズ装置を装着すると歯磨きがしづらくなります。
歯磨きを怠ると虫歯や歯肉炎になりやすくなりますので、日々の歯磨きはとても大切です。
食べ物が装置の間に挟まりますので、歯ブラシを持ち歩いて毎食後の歯磨きを習慣づける必要があります。
また、一日に1回で良いので5~10分くらいの時間をかけて全体を丁寧に磨くことも大切です。
装置装着後に、解説書をお渡しして指導を行います。

矯正歯科治療の開始時期について

お子様の矯正治療を行う上で、矯正治療の開始時期はとても重要です。
早期発見、早期治療というのが一般的な医療では重要と考えられていますが、矯正治療においては、その原則はあてはまりません。
早ければ早いほど良いというわけではありません。

持って生まれたその子の素質を推し量り、これから生じる発育を予測した上で、
「できることと」「できないこと」を判断して、適切な時期に適切な治療を行うことが重要です。
矯正治療の開始時期について

診療時間

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9:00~12:00
13:30~18:00

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平日(月・火・水・金) 午前 09:00~11:30 / 午後 13:30~17:00
土曜 午前 09:00~11:30 / 午後 13:30~16:30

休診日 木・日曜・祝日

※当院は完全予約制となっております。

※ご来院の際は、必ず電話にてご予約をお取り頂けますようお願い致します。

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