1 矯正装置について

当院では、「子どもの矯正」「中高生や大人の矯正」「保健適応の外科矯正」など全ての人を対象に、「スタンダードエッジワイズ法」という患者さん一人一人の歯や顎の形、歯列にあわせたオーダーメイドの矯正治療を行なっております。
※「子どもの矯正開始のタイミング」につきましてはこちらを参考にしてください。
※スタンダードエッジワイズ法とは
歯科医師が歯の表面のでこぼこや前後左右の傾きなど口の中の情報を詳細に読み取り、ワイヤーにひねり(トルク)やループなどの複雑な曲げを組み込んで、個々の歯や歯列に合わせて三次元的に曲げていく方法です。
患者さん一人ひとりに的確に合った矯正装置を治療段階に合わせて作っていくため、正確な歯の移動が可能になります。
2 矯正治療費・期間について

当院ではトータルフィーシステム(治療前に全ての治療費の総額を決めるシステム)を採用しております。
治療期間が伸びたとしても治療総額は変わりません。
診断時に、治療方針が確定し治療期間が予測できますので、治療が始まる前に動的矯正治療費、保定治療費を含めた全ての費用が確定します。
お支払い方法
1.窓口での現金払い
2.銀行振込
また、無利子での分割払いも可能です。
相談料・検査診断料(初回のみ)
相談料 | 3,000円(税込) |
検査・診断料 | 50,000円(税込) |
標準的な矯正治療費の目安
費用(円・税込) | 動的治療期間 | 保定期間 | |
---|---|---|---|
こども | 費用(円・税込) 15~45万 | 動的治療期間 約1年(通院間隔:1ヶ月) | 保定期間 約1年(通院間隔:3~4ヶ月) |
大人(永久歯列) | 費用(円・税込) 80~120万 | 動的治療期間 約2年〜3年(通院間隔:1ヶ月) | 保定期間 約2年半(通院間隔:3~4ヶ月) |
なお、当院での矯正治療は、美容目的だけでなく咬合機能を整えるために行っていますので、大人の方の矯正治療でも全て医療費控除の対象となります。
領収書をお渡し致しますので、確定申告を行ってください。
3 治療の流れ
お口の中の状態を拝見し、治療方法や治療期間の予測、治療費の概算予想などをお話させていただきます。
初診相談後、希望があればレントゲンや口腔内・顔面写真撮影、歯型などの精密検査を行います。
精密検査の分析結果をもとに患者さんの現状を説明し、最適な治療方針や費用、おおよその治療期間について詳しく説明します。
装置を装着します。
歯の表面に接着する「ブラケット」と呼ばれる装置は金属または目立ちにくい白いプラスティックからお選びいただきます。

プラスチックブラケット

メタルブラケット
月に一度来院していただき調整を行います。
期間は通常約2年〜3年程度かかります。
永久歯が生えそろう前のこどもの治療の場合は、動的治療期間は約半年〜1年です。
矯正装置を撤去し、保定装置を装着します。

保定装置
3〜4ヶ月に一度来院していただき、噛み合わせや歯並びを確認します。
約2年半、後戻り防止のため装置を使用していただきます。
4 保健診療
当院は、指定自立支援医療機関かつ顎口腔機能診断施設ですので、外科的矯正治療も行っております。
新潟大学医歯学総合病院・口腔外科が連携医療機関となっております。
5 セカンドオピニオン・再治療について
当院では矯正治療前のみでなく治療中でのセカンドオピニオンも受け付けております。現在の治療に不満や不信感を持っている方、治療が終了したが仕上がりに納得していない方はお気軽にご相談ください。
※近年マウスピース矯正に関するセカンドオピニオンや再治療が急増しております。噛み合わせの不具合は、歯の痛みだけでなく顎の痛み(顎関節症)等にも影響を与えます。
4 転医につきまして
当院では他院で治療中の方の転医も受け付けております。治療費や装置につきましては状況により異なりますので、まずは相談にお越しください。
また、当院から転居に伴い転医が必要となった場合には同じ研究会に所属している信頼できる先生をご紹介いたします。
副作用・リスクについて
- 矯正装置装着後に不快感、痛み等があります。 一般的に数日間~1、2 週間で慣れてきます。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は矯正装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病のリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらにかかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。 また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 矯正装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの顎関節症状が生じることがあります。
- 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
- 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 動的治療が終了し装置が外れた後に、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
- 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
- あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病等により歯並びや咬み合せが変化することがあります。
- 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
日本矯正歯科学会ホームページより抜粋